メンタルヘルス

危険なGoogle症に注意!!体の不調を検索し過ぎると鬱病や不安障害になってしまうかも

インターネットが発達することで様々な情報を気軽に検索することが出来るようになりました。

わからないことがあればGoogleやYahooで検索をかければ様々な有益な情報を瞬時に得ることが出来ます。

素晴らしい時代になったと思います。

あなたが体調が悪い時、その対処法をGoogleで検索しますよね。

「腹痛 対処法」「頭痛 原因 対処法」などと検索を行うと思います。

そうすればその原因や対応方法・解決策を説明してくれるサイトがすぐに出てくるでしょう。

自分で解決方法を探るという事は素晴らしいことですが、実はそこには恐ろしい弊害・可能性が含まれているのです。

Googleで病気を検索することで精神的な病気になる可能性がある

もしあなたが少しお腹が痛いと思ったときにGoogleでその原因を調べたとします。

瞬時に様々なサイトが出てきてあなたの腹痛の原因がどのようなものであるのか、具体的な病名で色々な可能性を教えてくれます。

その中には有益で、あなたの腹痛の原因を取り除いてくれる素晴らしい情報が載っている場合も確かにあります。

しかし、その情報サイトにはありとあらゆる病気の可能性が書かれていませんか。

腹痛といっても本当に色々な可能性があります。

ストレスにより精神的なものが原因の腹痛、胃酸が出過ぎてしまっていることで起こる腹痛、胃潰瘍が原因で起きる腹痛、食中毒が原因で起こる腹痛…etc

可能性を挙げたらそれこそキリがありません。

そしてその列挙される病名の最後には「最悪の場合は癌の可能性もあります」といった一文が添えられていませんでしたか?

この最悪の可能性を示唆するということは大事なことではあるのですが、もしかすると癌なのかもと余計な不安を煽ってしまっている場合がほとんどです。

これが原因でもしかしたら自分は癌なのかも…もう自分はすぐに死んでしまうのかもしれないと、マイナスの方向にどんどんと思考が進んでしまう可能性があります。

そして体に異変が起きると検索をかけずにはいられなくなり、不安に押しつぶされ、日常生活もままならなくなってしまう人がいます。

病院に行っても特に問題がないと言われますが、それでも不安でまた調べて再び病院へ…。

そんなドクターショッピングを繰り返してしまっている人はいませんか?

この状態をグーグル症、またはグーグル症候群というそうです。

参考情報:ネット検索で「重病だ」と思い込む 「グーグル症」患者が医者困らせる

Google症のせいでうつ病や不安障害の原因になることも

Google症の人は、身体に不調があるとすぐにネットで検索し、「自分は重病だ」と勝手に思い込み延々と病状を調べるという行為を繰り返してしまいます。

医者に言ってもその時は安心するのですが、時間が経つとまた不安になり、同じようにGoogleで検索をかける。

そしてまた病院に駆け込む…。

ネット情報を信じ切ってしまい、「素人判断」で自分を重病だと判断してしまうという行為を繰り返してしまうのです。

結果、何件もの医者を渡り歩くドクターショッピングをすることに…。

それでも常に不安が解消されないため、ストレスから自律神経が乱れてしまい、更に体調を悪化させてしまうという負のスパイラスに陥ってしまう可能性があります。

そして最終的には鬱や不安障害というメンタルの病気にもつながっていくことがあります。

とくに病気を心配することを心気症というのですが、ノイローゼの一種だといわれています。

こうなると日常生活にも支障をきたしてしまう可能性があるので非常に辛い状況に陥ることになります。

身体に不調があるからといって、むやみやたらと病名を検索することはあなたを余計に苦しませる可能性があることを知っておいて下さい。

心気症は、自分の健康状態に対する不安から、些細な症状をきっかけに「自分は重大な病気にかかっているに違いない」という思いにとらわれてしまう疾患です。「病気不安症」とも呼ばれます。

参考情報:せせらぎメンタルクリニック

素人判断は危険!!専門家である医者を信頼しましょう

もちろん、病状をネットで検索する事自体は非常にいいことです。

身体の異常を楽観視して病状が進行してから医者に行って後悔することになるよりかは何倍もマシですからね。

ただ、身体の不調の際はマイナス思考に陥りやすい状況でもあります。

通常時であれば考えない悪い可能性をどんどん自分で見つけ出してきてしまいます。

素人判断で一番最悪な状態ばかりを想像し、それを繰り返すことでうつ病や不安障害を発症してしまうということになります。

ネット上にある情報は間違っていることも多々ありますがその情報は本当に信頼できるのでしょうか?

身体に不調があったらやはり専門家である医者に診てもらうのが一番です。

ネットで少し知識を得た私達と医者とでは、圧倒的に知識量・信頼度が違います。

一番いいのは、あなたが現在の体の状況や心に抱えている不安も含めて、色々と気軽に相談が出来るかかりつけの医者を見つけることです。

今あなたが住んでいる地域の医者を何件か見て回り、あなたに一番あった医者を見つけましょう。

いい医者を見つける方法としてはネットの口コミを利用する手があります。

今は様々な口コミサイトがあるので、自分の住んでいる地名と、内科や脳神経外科、肛門科などかかりたい科を一緒に検索すれば簡単に調べることが出来ますよ。

一番いい医者を探す方法は近所のおばちゃんの口コミネットワークです。

しかし、おばちゃんの口コミネットワークそうそう手に入るものでもないので、やはり検索で探すのが一番手っ取り早いでしょう。

ネットで得た知識は役立つこともありますが、その情報は本当に信頼できるのかはわかりません。

下手にネットの情報を信じすぎて鬱病や心気症、癌恐怖症、死恐怖症(タナトフォビア)等にならないようするためにも、素人判断で病状を決めるのではなく、しっかりと医者に診てもらうということを心がけて下さい。

まとめ

健康を意識するのは大切です。

健康はお金では取り戻すことのできないかけがえのない宝物ですからね。

日常的に健康に気を付けて、食事・運動を習慣は身に着けるべきでしょう。

Google症になりやすい人の傾向として不健康な生活を送っている人が多いようです。

不健康な生活を続けていると心の何処かで無意識に病気を恐れる状態が続いてしまっているのかもしれませんね。

ネットで病状を調べる時は、あまり最悪な状態ばかりを考えないように気を付けて下さい。

もし、最悪なことを考えてしまうのであれば、一度病状を検索することをきっぱりとやめましょう。

そして勇気をだして医者にいって下さい。

それでも不安であるならば、健康診断や人間ドック等で徹底的に検査するべきです。

悩みを抱え続けるのではなく、思い切ってしっかりと検査をすればあなたの不安も吹き飛ぶでしょう。

「案ずるより産むが易し」ですよ。